学習の心構え

1.早い段階から是非、社労士過去問にトライ
 初心者のうちは、過去問は難しいもの、手に負えないものと感じるのは、ごく普通のことです。
 誰でもそうです。
 従って、ある程度学習が進んでから過去問に取り組もうと思っている人も多いようです。
 しかし、それでは間に合わなくなることが多いし、ロスも大きい。
 早いうちから、過去問にトライすることをお勧めします。 
初心者の過去問アタック法
 問題文を読んだら、すぐに解説文を見てください。

 そして、問題文と解説文をセットにして記憶します。
 最初のうちは、なぜそうなるかというような理屈などわからなくてもよいですから、ひたすらそのまま記憶すること(基礎知識のINPUT)こそ重要なのです。
 いずれ、記憶した知識は自分なりの引き出し(見出し)をつけて整理すること(基礎知識の体系化)が必要ですが、それをやるにも、できるだけ多くの知識を集めておく必要があるのです。
 正解にたどりつくには、自分が蓄えている知識の中から問題文にマッチしたものを思い起こし、推理を働かせること(基礎知識のOUTPUT)が必要ですが、問題文と解説文をセットにして記憶することで、しらずしらずのうちに合格力をつけるこつがわかってきます。
2.社労士基本学習と過去問学習は並行して
 そうはいっても、やみくもに過去問にトライしても、歯が立たないだけでなく効果はありません。
 たとえば年度を追って片っ端から、などというのはお勧めしません。
 6月、7月頃からは過去問に集中してなどと考えている人、それはやめた方がいい。
 今やっている基本学習と並行して過去問にとりくむことです。
3.まずは、キーワード検索で探そう。
 今日昨日学習したことを、キーワード検索でみつけてください。
 たとえば、労働保険関係(労働基準法、労災保険法、雇用保険法、徴収法)はこちらです
 労働基準法で賃金について学んだときは、賃金の項目を見ると、いろいろなキーワードが出ていますね。
 賃金の定義を開けて見てみましょう。
 そこで、賃金の定義に関する基本的事項の復習をします。
 そして、下の方にある過去問の中から、「賃金の定義」の項目を見ると13-3A(13年出題、問題3の選択肢Aという意味です)、15-3A、14-3Aと、 関連過去問が出てきますね。
 早速、これらにトライしてみてください。
4.社労士基本学習と過去問学習は2人三脚です。
 どうですか、過去問をやってみると、基本学習の知識がうろ覚えのところ、理解が甘かったり間違っていたところ、中には基本学習だけでは足りないところ、がはっきりわかりますね。
 そこで、もう一度自分の基本書に戻って、再確認しましょう。
 つまり、一つの項目について、基本学習⇒過去問学習⇒基本学習と進め、このサイクルを何度も繰り返すのです。
5.復習は過去問学習中心で。
 上記の3と4の繰り返しは、昨日今日学習してきた項目を例にしてありますが、当然、今まで学習してきたことを復習する際も同じようにやります。
 テキストだけで復習すると、一度習ったところだから、どうしても学習が甘くなります。
 そんなときは、その項目についての過去問をやってみると、甘さが直ぐにばれてしまいます。真剣な気持ちに帰って、復習ができるようになります。
6.苦手な項目、よく理解できていない項目こそ過去問学習で
 苦手な項目、よく理解できていない項目を過去問学習からはずしてはダメです。
 苦手な項目、よく理解できていない項目は、どこが自分はわかっていて、どこがわからないのかさえわからないことがあるために生じるのです。
 つまり、自分のわからないところはどこか、さえわかればそこを押さえることができる。
 過去問学習は、自分のわからないところはどこかを、教えてくれます。
7.過去問に歯が立たない場合は。
 そうはいっても、過去問はちんぷんかんぷんで全く歯が立たない、と感じる人も多いでしょう。
 最初の内は、だれでもがそうなのです。当たり前のことです。
 しかし、最初はお経のような質問文と解説文であっても、がまんして何回も繰り返しているうちに、しらずしらずにわかるようになってくるものなんです。
 ちょうど、初めて聞いた歌を覚えるようなものなんです。真剣に聞いては自分で口ずさんでみる、この繰り返しをやっているうちに、しらずしらずに歌えるようになる、そんなものなんです。
8.道のりは長くても、自分を信じて。
 学習を始めてから合格するまで、短くても10か月位、長くなれば何年もかかる長い道のりです。
 かかる時間については、勤めをやりながら、主婦をやりながらと、人それぞれ学習にかけることができる時間が違うから、人のことを気にする必要は全くない。
 自分を信じて、少しづつでも、基本学習と過去問学習を並行して進めることです。

 合格を祈っています。