3D 厚生年金保険法 基礎知識と関連過去問  Tome塾Homeへ
 強制適用事業所、任意適用事業所、擬制的任意適用、事業所の一括、被保険者・配偶者、適用除外、資格の取得・喪失
関連過去問 11-10B11-10D13-1A13-1E14-1A14-1B14-1C14-9E14-10A15-10D15-10E16-8D17-1B17-2C18-3A18-4B19-1E19-9A21-1A21-1D21-2C25-1ア25-1ウ25-1エ25-1オ25-5A25-5B25-5C25-5D25-5E26-9D26-10E27-2D27-2E28-1ア28-1イ28-ウ28-1エ28-1オ28-8D28-8E29-4B29-4D30-1A30-1B30-5A令元-4A令元-4B令元-4C令元-5ウ令2-6B令2-6E令2-7ア令2-7イ令2-7ウ令2-7エ令2-9D令3-7D
 一般14-8B一般23-9A


















1.適用事業所(6条1項)
 「次の各号のいずれかに該当する事業所若しくは事務所又は船舶を適用事業所とする」
1  次に掲げる事業(いわゆる法定16業種)の事業所又は事務所であって、常時5人以上の従業員を使用するもの
⇒事業所の規模をしめす「常時5人以上の従業員」とは適用除外者も含めて計算する。
2  前号に掲げるもののほか、国、地方公共団体又は法人の事業所又は事務所であって、常時従業員を使用するもの
⇒事業の種別とは関係ない。。
3  船員法に規定する船員として船舶所有者に使用される者が乗り組む船舶

・1号、2号はこちらの健康保険法と同じ
・3号:船員に対しては、厚生年金保険法は適用されるが、健康保険法は適用されない(疾病任意継続被保険者を除き、適用除外である)

@1号でいう「次にかかげる事業(法定16業種)」とは、
イ 物の製造、加工、選別、包装、修理又は解体の事業
ロ 土木、建築その他工作物の建設、改造、保存、修理、変更、破壊、解体又はその準備の事業
ハ 鉱物の採掘又は採取の事業
ニ 電気又は動力の発生、伝導又は供給の事業
ホ 貨物又は旅客の運送の事業
ヘ 貨物積みおろしの事業
ト 焼却、清掃又はと殺の事業
チ 物の販売又は配給の事業
リ 金融又は保険の事業
ヌ 物の保管又は賃貸の事業
ル 媒介周旋の事業
ヲ 集金、案内又は広告の事業
ワ 教育、研究又は調査の事業
カ 疾病の治療、助産その他医療の事業
ヨ 通信又は報道の事業
タ 社会福祉法に定める社会福祉事業及び更生保護事業法に定める更生保護事業
A実際には、以下の「強制適用事業所とはならない事業」以外の事業と記憶する方が楽である。 
1  第1次産業(農林水産畜産業)
2  サービス業(旅館、料理店、飲食店、クリーニング店、理容店など)
3  法務業(弁護士、社労士等の事務所)
4  神社・寺・教会等

 事業所の適用情報等の公表(施行規則129条) 法改正(H28.10.31新規)
 「厚生労働大臣は、新規適用事業所の届書を提出した事業主及び任意適用事業所の認可を受けた事業主の事業所に係る次の各号に掲げる事項(事業所の名称、所在地、特定適用事業所であるか否か、業務を分掌する年金事務所等)をインターネットを利用して公衆の閲覧に供する方法により公表することができる」
⇒適用事業所に該当しなくなったことを届けた事業所、任意適用事業所の脱退の認可を受けた事業所についても場合も同様
⇒これにより、自分の勤務する(勤務しようとする)事業所が厚生年金に入っているか否かをインターネットで確認することができる。 厚生年金保険・健康保険・適用事業所検索システム
14
9E
 社会福祉法に定める社会福祉事業において、パートタイムの従業員を含む5人以上の従業員を常時使用するときは、厚生年金保険法に定める強制適用事業所となる。(基礎)
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正しい  誤り
21
1D
 更生保護事業法に定める更生保護事業の事業所であって、常時5人以上の従業員を使用する事業所に使用される70歳未満の者は、被保険者とされる。(14-9Eの類型)
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正しい 誤り
15
10
E
 有限会社を名乗る小規模の株式会社である事業所においては、常時5人未満の従業員を使用する場合には、強制適用事業所とならない。(基礎)

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正しい 誤り
令元
4A
 常時5人以上の従業員を使用する個人経営の畜産業者である事業主の事業所は、強制適用事業所となるので、適用事業所となるために厚生労働大臣から任意適用事業所の認可を受ける必要はない。(基礎)
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正しい 誤り
18
4B
 常時5人以上の従業員を使用する法人でない個人事業所のうち、物の製造、加工、選別、包装、修理又は解体の事業は適用事業所となるが、旅館、料理店、飲食店等のサービス業は適用事業所とはならない。(基礎)

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正しい 誤り
28
1ア
 常時5人の従業員を使用する、個人経営の旅館の事業主は、その事業所を適用事業所とするためには任意適用事業所の認可を受けなければならない。(18-4Bの類型)

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正しい 誤り
28
1ウ
 常時5人の従業員を使用する、個人経営の理容業の事業主、その事業所を適用事業所とするためには任意適用事業所の認可を受けなければならない。(28-1アの類型)

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正しい 誤り
28
1イ
 常時5人の従業員を使用する、個人経営の貨物積み卸し業の事業主は、その事業所を適用事業所とするためには任意適用事業所の認可を受けなければならない。

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正しい 誤り
令元
4C
 常時5人以上の従業員を使用する個人経営のと殺業者である事業主は、厚生労働大臣の認可を受けることで、当該事業所を適用事業所とすることができる。

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正しい 誤り
28
1オ
 常時5人の従業員を使用する、個人経営の学習塾の事業の事業主は、その事業所を適用事業所とするためには任意適用事業所の認可を受けなければならない。

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正しい 誤り
28
1エ
 常時使用している船員(船員法第1条に規定する船員)が5人から4人に減少した船舶所有者は 、その事業所を適用事業所とするためには任意適用事業所の認可を受けなければならない。

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正しい 誤り
































2.任意適用事業所(6条3項、4項)
 「3項 1項の事業所以外の事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所とすることができる」
 「4項 前項の認可を受けようとするときは、当該事業所の事業主は、当該事業所に使用される者(適用除外の者を除く)の2分の1以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない」
⇒「適用除外の者を除く」(H24改正法附則17条の2概要)
 「当分の間、6条4項(任意適用の認可)及び8条2項(任意適用の取消し)の規定の適用については、「適用除外の者を除く」は「適用除外の者及び特定4分の3未満短時間労働者を除く」とする」
⇒要するに、適用事業所に認可された後であっても、事業規模が小さいため、労使協定を締結しなければ被保険者とすることができない特定4分の3未満短時間労働者は、適用除外者と同様に2分の1以上のカウントから除くということ。
 任意適用の申請(施行規則13条の3)
 「法6条3項(任意適用事業所)の規定による認可を受けようとする事業主は、厚生年金保険任意適用申請書を機構に提出しなければならない。
 この場合において、同時に健康保険法31条1項(任意適用事業所)の認可を受けるために、健康保険法施行規則の規定によつて申請書を提出するときは、これに併記して行うものとする」

 「同2項 前項の申請書には、6条4項に規定する同意を得たことを証する書類を添えなければならない」

  擬制的任意適用(7条)
 「6条1項1号又は2号の適用事業所が、それぞれ当該各号に該当しなくなったときは、その事業所について6条3項(任意適用事業所)の認可があったものとみなす」
⇒船舶には適用されない。
  任意適用の取消し(8条)
 「任意適用事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所でなくすることができる」
 「2項 前項の認可を受けようとするときは、当該事業所の事業主は、当該事業所に使用される者(適用除外の者を除く)の4分の3以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない」
⇒適用除外の者を除くとは、こちらを
 任意適用取消の申請(施行規則14条)
 「法8条1項(任意適用の取消し)の規定による認可を受けようとする事業主は、厚生年金保険任意適用取消申請書を機構に提出しなければならない。
 この場合において、同時に健康保険法33条1項(任意適用の取消し)の認可を受けるために、健康保険法施行規則第の規定によつて申請書を提出するときは、これに併記して行うものとする。
⇒実務的には、「適用事業所全喪届」に、「任意適用取消申請書」と2項にある同意書を添付して提出。
  「同2項 前項の申請書には、法8条2項に規定する同意を得たことを証する書類を添えなければならない」
19
1E
 適用事業所以外の事業所が適用事業所になるとき、及び適用事業所でなくするときは、当該事業所に使用される従業員(適用除外に該当する者を除く)の4分の3以上の同意を得て厚生労働大臣の認可を受けなければならない。

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正しい 誤り
25
5A
 厚生年金保険法第6条第3項に定める任意適用事業所となる認可を受けようとするときは、当該事業所の事業主は、当該事業所に使用される者(同法第12条の規定により適用除外となる者を除く)の3分の2以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない。(19-1Eの類型)

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正しい 誤り
29
4D
 常時従業員5人(いずれも70歳未満とする)を使用する個人経営の社会保険労務士事務所の事業主が、適用事業所の認可を受けようとするときは、当該従業員のうち3人以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない。なお、本問の事業所には、厚生年金保険法第12条各号のいずれかに該当し、適用除外となる者又は特定4分の3未満短時間労働者に該当する者はいないものとする。(19-1Eの類型)

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正しい 誤り

2
6B
 任意適用事業所の認可を受けようとする事業主は、当該事業所に使用される者(厚生年金保険法第12条に規定する者及び特定4分の3未満短時間労働者を除く)の3分の1以上の同意を得たことを証する書類を添えて、厚生年金保険任意適用申請書を日本年金機構に提出しなければならない。(19-1Eの類型)

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正しい 誤り







19
9A
 強制適用事業所(船舶を除く)がその要件に該当しなくなったときは、任意適用事業所の認可があったものとみなされ、引き続き適用事業所となる。
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正しい 誤り


4B
 個人経営の青果商である事業主の事業所は、常時5人以上の従業員を使用していたため、適用事業所となっていたが、その従業員数が4人になった。この場合、適用事業所として継続するためには、任意適用事業所の認可申請を行う必要がある。
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正しい 誤り
14
1A
 法人でない強制適用事業所に使用されている被保険者について、当該事業所が強制適用事業所の要件に該当しなくなったときは、その者は該当しなくなった日の翌日に被保険者の資格を喪失する。(19-9Aの応用)
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正しい 誤り
任意適用の取消
25
5B
 任意適用事業所の事業主は、厚生労働大臣の認可を受けて、当該事業所を適用事業所でなくすることができるが、その認可を受けようとするときは、当該事業主は、当該事業所に使用される者の3分の2以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請しなければならない。(19-1Eの類型)

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正しい 誤り
30
5A
 任意適用事業所を適用事業所でなくするための認可を受けようとするときは、当該事業所に使用される者の3分の2以上の同意を得て、厚生労働大臣に申請することとされている。なお、当該事業所には厚生年金保険法第12条各号のいずれかに該当し、適用除外となる者又は特定4分の3未満短時間労働者に該当する者はいないものとする。(25-5Bの類型)

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正しい 誤り










3.事業所の一括
 「8条の2 二以上の適用事業所(船舶を除く)の事業主が同一である場合には、当該事業主は、厚生労働大臣の承認を受けて、当該二以上の事業所を一の適用事業所とすることができる」

・厚生年金への加入は事業所単位で行うものであるが、たとえば本社が全支店、全営業所、全工場などの人事・労務・給与事務お集中的に管理しているなどの場合、厚生労働大臣の承認を得て、本社のみを適用事業所、全被保険者を本社に所属する被保険者とすることができる。

 「同2項 前項の承認があったときは、当該二以上の適用事業所は、適用事業所でなくなったものとみなす」
 「8条の3 二以上の船舶の船舶所有者が同一である場合には、当該二以上の船舶は、一の適用事業所とする。
 この場合において、 当該二以上の船舶は、適用事業所でないものとみなす」  
17
2C
 同一の事業主による二以上の適用事業所(船舶を除く)は、厚生労働大臣の承認を受けて一の適用事業所となることができるが、この承認があったときは、当該二以上の事業所は適用事業所ではなくなったとみなされる。
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正しい 誤り
25
5C
 一定の条件を満たす2以上の異なる事業主(船舶所有者を除く)は、厚生労働大臣に届け出れば、その2以上の事業主の事業所を1つの適用事業所とすることができる。(17-2Cの類型)
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正しい 誤り
25
5D
 2以上の適用事業所(船舶を除く)の事業主が同一である場合には、当該事業主は、厚生労働大臣に届け出れば、当該2以上の事業所を1つの適用事業所とすることができる。(25-2Cの類型)
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正しい 誤り
11
10
B
 二以上の船舶の船舶所有者が同一である場合には、当該二以上の船舶は、一の適用事業所とするが、この場合、当該二以上の船舶についても、それぞれ厚生年金保険法第6条の適用事業所とみなす。
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正しい 誤り
25
5E
 2以上の船舶の船舶所有者が同一である場合には、当該2以上の船舶を1つの適用事業所とする。この場合において、当該2以上の船舶は、厚生年金保険法第6条に定める適用事業所でないものとみなす。(11-10Bの類型)
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正しい 誤り
30
1A
 2以上の船舶の船舶所有者が同一である場合には、当該2以上の船舶を1つの適用事業所とすることができる。このためには厚生労働大臣の承認を得なければならない。(11-10Bの類型)
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正しい 誤り
事業所の開始 4.適用事業所の開始・終了等
 新規適用事業所の開始、終了等に伴う届出についてはこちらを
   
   
























5.被保険者(9条)
 「適用事業所に使用される70歳未満の者は、厚生年金保険の被保険者とする」
適用除外者を除く
 被保険者に関して、健康保険法と異なる点
@健康保険法では船員保険の強制被保険者は排除されているが、厚生年金保険法には含まれている。
 よって、船舶に使用される者に特有のルールが厚生年金保険法の中にはある。
A健康保険法では国、地方公共団体又は法人に使用される者で共済組合の組合員は排除されていないが、保険給付は行わないとしている。
 厚生年金保険法では被保険者であり、保険給付も厚生年金保険法の仕組みの中で行われる。
B強制適用事業所(含む任意適用事業所)被保険者に、厚生年金保険法では、第1種(男)、第2種(女)、第3種(船員、坑内員)の種別がある。
C 強制適用事業所(含む任意適用事業所)強制被保険者以外の被保険者には、健康保険法では任意継続被保険者、特例退職被保険者があり、
 厚生年金保険法では、任意単独被保険者、高齢任意加入被保険者、第4種被保険者 、船員任意継続被保険者がある。
 法人の代表者・業務執行者の被保険者資格通達(S24.07.28保発74)
 「法人の理事、監事、取締役、代表社員及び無限責任社員等法人の代表者又は業務執行者であつても、法人から、労務の対償として報酬を受けている者は、法人に使用される者として被保険者の資格を取得させるよう致されたい。なお、法人に非ざる社団又は組合の総裁、会長及び組合及び組合長等その団体の理事者の地位にある者、又は地方公共団体の業務執行者についても同様な取扱と致されたい」
⇒よって、社長1人のみの会社であっても、適用事業所となって、その社長は被保険者になりうる。
    外国の法令の適用を受ける者(旧附則4条の2)法改正(H26.04.01削除)
 「この法律による年金たる保険給付に相当する給付を行うことを目的とする外国の法令の適用を受ける者であって政令で定めるものは、被保険者としない」
 ⇒実際には、「社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律」により、被保険者資格が判断される。
 資格の取得(13条)
 「9条による被保険者は
 ・適用事業所に使用されるに至った日若しくは、
 ・その使用される事業所が適用事業所となった日又は、
 B適用除外に該当しなくなった日に、被保険者の資格を取得する」
 「同2項 10条1項(任意単独被保険者)の規定による被保険者は、同項の認可があつた日に、被保険者の資格を取得する」
14
1C
 適用事業所において、最初の3か月間を試用期間として定め、その後正規の従業員となることを条件として採用される70歳未満の者は、最初の3か月を過ぎたときから被保険者となる。
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正しい 誤り


23
9A
 厚生年金保険法では、適用事業所に使用される70歳未満の者は、試用期間の長短にかかわらず、その試用期間終了後に被保険者資格を取得するものとする、と規定している。(14-1Cの類型)
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正しい 誤り
13
1E
 22歳の大学在学中の学生であって、卒業後就職予定先の適用事業所で職業実習を受けている者は、当該適用事業所に勤務する他の被保険者と同様の勤務形態である場合は、厚生年金保険の被保険者となる。
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正しい 誤り

般14
8B
 「通常の労働者の1週間当たりの所定労働時間及び1月当たりの所定労働日数4分の3以上である短時間労働者については、原則として健康保険及び厚生年金保険の被保険者として取り扱うべき」とされている。(改)

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正しい 誤り
取締役
2
6E
 株式会社の代表取締役は、70歳未満であっても被保険者となることはないが、代表取締役以外の取締役は被保険者となることがある。

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正しい 誤り








14
10
A
 平成14年4月1日前に65歳に達した者は、適用事業所に使用される70歳未満の者であっても厚生年金の被保険者とならない。

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正しい 誤り
15
10
D
 昭和7年4月2日前に生まれた者で平成14年3月31日において第4種被保険者であった男子の場合において、この者が引き続き平成14年4月1日において厚生年金保険の適用事業所に使用されるときは、同日、第1種被保険者に切り替わることとされた。

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正しい 誤り
28
8D
 昭和20年10月2日以後に生まれた者であり、かつ、平成27年10月1日の前日から引き続いて国、地方公共団体に使用される者で共済組合の組合員であった者は、平成27年10月1日に厚生年金保険の被保険者の資格を取得する。

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正しい 誤り




























6.適用除外(12条) 法改正(H27.10.01) 健康保険法の場合はこちらを
 「次の各号のいずれかに該当する者は、9条および10条1項の規定にかかわらず、厚生年金保険の被保険者としない」
1   臨時に使用される者(船舶所有者に使用される船員を除く)であって、次に掲げるもの
 日々雇い入れられる者(1月を超え、引き続き使用されるに至った場合を除く)
 2月以内の期間を定めて使用される者(所定の期間を超え、引き続き使用されるに至った場合を除く)
2  所在地が一定しない事業所に使用される者
3  季節的業務に使用される者(船舶所有者に使用される船員を除く)(継続して4月を超えて使用されるべき場合を除く)
⇒ 「途中から業務の都合で4月を超えた場合は被保険者にはならない」(保発191、S09.04.17)
雇用保険法による短期特例被保険者の場合はこちらを
4  臨時的事業の事業所に使用される者(継続して6月を超えて使用されるべき場合を除く)
 ⇒でも上記4と同じく、「超えて使用されるべき場合を除く」とあるので、業務の都合などにより、途中から6月を超えてしまうことになった場合でも被保険者にはならない。
 法改正(R2.04.01)、法改正(H28.10.01新規)
 「事業所に使用される者であつて、その1週間の所定労働時間が同一の事業所に使用される通常の労働者(当該事業所に使用される通常の労働者と同種の業務に従事する当該事業所に使用される者にあっては、厚生労働省令で定める場合を除き、当該者と同種の業務に従事する当該通常の労働者(以下この号において単に「通常の労働者」という)の
1週間の所定労働時間の4分の3未満である短時間労働者(1週間の所定労働時間の同一の事業所に使用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比し短い者をいう。以下この号において同じ)
・又はその1月間の所定労働日数が同一の事業所に使用される通常の労働者の1月間の所定労働日数の4分の3未満である短時間労働者に該当し、
 
かつ、イからニまでのいずれかの要件に該当するもの
イ:1週間の所定労働時間が20時間未満であること。
ロ:当該事業所に継続して1年以上使用されることが見込まれないこと。
ハ 報酬(最低賃金法4条3項各号に掲げる賃金に相当するものとして厚生労働省令で定めるものを除く)について、厚生労働省令で定めるところにより、22条1項の規定の例により算定した額が、8万8千円未満であること。
ニ 学校教育法 50条に規定する高等学校の生徒、同法83条に規定する大学の学生その他の厚生労働省令で定める者であること。
報酬の月額が8万8千円以上とあるが、算定基礎届などにおける報酬月額とは、範囲が異なる。
 (最低賃金法に従って、時間外、休日作業、深夜作業割増賃金、精皆勤手当、通勤手当、家族手当などは含まれない)
・最低賃金法による報酬の月額が8万8千円以上であって、厚生年金保険法による報酬月額が9万3千円未満であるときは、標準報酬月額は新しく設けられた8万8千円とされる

 上記5号については、健康保険法9号と同様であるので、こちらも参照のこと。
(1)4分の3基準を満たす労働者は、適用事業所であれば、特定適用事業所でなくても、被保険者である。
 
 4分の3基準について 通達(H28.05.13 保保発0513-1)
@1週間の所定労働時間及び1月間の所定労働日数の取扱い:1週間の所定労働時間及び1月間の所定労働日数とは、就業規則、雇用契約書等により、その者が通常の週及び月に勤務すべきこととされている時間及び日数。
A所定労働時間又は所定労働日数と実際の労働時間又は労働日数が乖離していることが常態化している場合の取扱い:所定労働時間又は所定労働日数は4分の3基準を満たさないものの、事業主等に対する事情の聴取やタイムカード等の書類の確認を行った結果、実際の労働時間又は労働日数が直近2月において4分の3基準を満たしている場合で、今後も同様の状態が続くことが見込まれるときは、当該所定労働時間又は当該所定労働日数は4分の3基準を満たしているものとして取り扱う。
B所定労働時間又は所定労働日数を明示的に確認できない場合の取扱い:所定労働時間又は所定労働日数が、就業規則、雇用契約書等から明示的に確認できない場合は、実際の労働時間又は労働日数を事業主等から事情を聴取した上で、個別に判断する。
(2)4分の3基準を満たさない短時間労働者の被保険者資格取得基準(特定適用事業所の場合)
@1週間の所定労働時間が20時間以上であること、
A同一の事業所に継続して1年以上使用されることが見込まれること、
B報酬(最低賃金法で賃金に算入しないものに相当するものを除く)の月額が8万8千円以上であること、
C学生でないこと、 
D特定適用事業所に使用されていること
⇒つまり、特定4分の3未満短時間労働者
(4分の3基準を満たさない短時間労働者で、@1週間の所定労働時間が20時間以上、A継続して1年以上使用される見込み、B報酬の月額が8万8千円以上、C学生でないことのいずれも満足する者(適用除外条件5号のイ、ロ、ハ、二いずれにも該当しない者)である場合、特定適用事業所に使用されておれば被保険者となる
(3)4分の3基準を満たさない短時間労働者の被保険者資格取得基準(特定適用事業所でない場合)
(1)原則 (H24改正法附則17条)
 「 当分の間、特定適用事業所以外の適用事業所(国又は地方公共団体の当該適用事業所を除く)に使用される
・1週間の所定労働時間が同一の事業所に使用される通常の労働者の1週間の所定労働時間の4分の3未満である短時間労働者、又は
・1月間の所定労働日数が同一の事業所に使用される通常の労働者の1月間の所定労働日数の4分の3未満である短時間労働者
 であって、適用除外に該当しないもの(特定4分の3未満短時間労働者)については、厚生年金保険の被保険者としない
⇒被保険者数が500人以下の事業所にあっては、4分の3ルールを満足しない短時間労働者は、当分の間は被保険者とはしない。
(4)同意による加入(H24改正法附則17条5項)
 「特定適用事業所以外の適用事業所の事業主は、次の各号に掲げる場合に応じ、当該各号に定める同意を得て、実施期間に当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される特定4分の3未満短時間労働者について同項の規定(すなわち被保険者とはしないの規定)の適用を受けない旨(すなわち被保険者とする)申出をすることができる」
@当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される2分の1以上同意対象者の過半数で組織する労働組合があるとき 当該労働組合の同意
A前号に規定する労働組合がないとき イ又はロに掲げる同意
イ当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される2分の1以上同意対象者の過半数を代表する者の同意
ロ当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される2分の1以上同意対象者の2分の1以上の同意
 ここで、2分の1以上同意対象者とは、被保険者、70歳以上の使用される者と特定4分の3未満短時間労働者
⇒被保険者数が501人未満の適用事業所にあって、特定4分の3未満短時間労働者は、労使の合意により、被保険者とすることができる。
 特定適用事業所とは(年金機能強化法附則16条12項)
 「特定適用事業所とは、事業主が同一である1又は2以上の適用事業所であって、当該1又は2以上の適用事業所に使用されている特定労働者(70歳未満の者のうち、厚生年金保険法12条各号(適用除外者)のいずれにも該当しない者であって、特定4分の3未満短時間労働者以外の者をいう)の総数が常時500人を超えるものの各適用事業所をいう」
 特定労働者(被保険者に当然なるべき労働者)=70歳未満(健康保険法では75歳未満)であって、被保険者資格のある通常の労働者+4分の3基準を満足する短時間労働者
⇒4分の3基準を満足しないが被保険者となりうる特定4分の3基準未満短時間労働者は、カウントしない。 
 特定適用事業所に該当しなくなった場合(H24改正法附則17条2項)
 「特定適用事業所に該当しなくなった適用事業所に使用される特定4分の3未満短時間労働者については、前項の規定は適用しない(すなわち、被保険者からは排除することはしない)
 ただし、当該適用事業所の事業主が、次の各号に掲げる場合に応じ、当該各号に定める同意を得て、実施機関に当該特定4分の3未満短時間労働者について前項の規定の適用を受ける(すなわち、被保険者から排除する)旨の申出をした場合は、この限りでない」。
@当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される4分の3以上同意対象者の4分の3以上で組織する労働組合があるとき 当該労働組合の同意
A前号に規定する労働組合がないとき イ又はロに掲げる同意
イ当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される4分の3以上同意対象者の4分の3以上を代表する者の同意
ロ当該事業主の一又は二以上の適用事業所に使用される4分の3以上同意対象者の4分の3以上の同意
 ここで、4分の3以上同意対象者とは、被保険者と70歳以上の使用される者
17
1B
 法人の理事についてはその法人から労務の対償として報酬を受けているときは、被保険者となるが、個人事業所の事業主や法人でない組合の組合長は被保険者となることはできない。(難問)
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13
1A
 社会保障に関する日本国とグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国との間の協定により、日本国の領域内において就労し、かつ、保険料の納付義務に関する連合王国年金法令の規定の適用を受ける者であって政令で定める者は、厚生年金保険法で定める適用事業所に使用される70歳未満の者であっても厚生年金保険の被保険者にならない。(基礎)
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一元化 18
3A
 適用事業所に使用される70歳未満の者であっても、その者が私立学校教職員共済制度の加入者であるときは、厚生年金保険の被保険者とはならない。(H28改)(基礎)
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使




21
1A
 臨時に使用される者(船舶所有者に使用される船員を除く)であって、2月以内の期間を定めて使用される者は、被保険者とされない。ただし、所定の期間を超えて引き続き使用されるに至ったときは、その超えた日から被保険者となる。(発展)
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25
1ウ
 船舶所有者に臨時に使用される船員であって、その者が引き続き1か月未満の期間日々雇い入れられる場合、厚生年金保険の被保険者とならない。(発展)
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30
1B
 船員法に規定する船員として船舶所有者に2か月以内の期間を定めて臨時に使用される70歳未満の者は。当該の期間を超えて使用されないときは、厚生年金保険の被保険者とならない。(25-1ウの類型)
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使




21
2C
 船舶所有者によって季節的業務に使用される船員たる70歳未満の者は、厚生年金保険の被保険者とされないが、その者が継続して4か月を超えて使用される見込であるときは、使用開始当初から被保険者になる。(発展)
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25
1ア
 船舶所有者に使用される船員であって、その者が継続して4か月を超えない期間季節的業務に使用される場合、厚生年金保険の被保険者とならない。(21-2Cの類型)

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27
2D
 季節的業務に使用される者(船舶所有者に使用される船員を除く)は、当初から継続して6か月を超えて使用されるべき場合を除き、被保険者とならない。(21-2Cの応用)

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16
8D
  巡回興業など所在地が一定しない事業に使用される者について、当初から継続して6月を超えて使用される予定である場合には、その者は任意単独被保険者になることができる。(基礎)

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25
1エ
 巡回興行などの所在地が一定しない事業所に使用される者は、その者が引き続き6か月以上使用される場合であっても、厚生年金保険の被保険者とならない。(16-8Dの類型)

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25
1オ
 臨時的事業の事業所に使用される者が継続して6か月を超えない期間使用される場合は、厚生年金保険の被保険者とならない。(基礎)

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28
8E
 4か月間の臨時的事業の事業所に使用される70歳未満の者は、その使用されるに至った日から被保険者となる。 (25-1オの類型)

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29
4B
 1週間の所定労働時間及び1か月間の所定労働日数が、ともに同一の事業所に使用される通常の労働者の4分の3以上であっても大学の学生であれば、厚生年金保険の被保険者とならない。

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4


3














2
7ア
 特定適用事業所に使用される者は、その1週間の所定労働時間が同一の事業所に使用される通常の労働者の1週間の所定労働時間の4分の3未満であって、厚生年金保険法の規定により算定した報酬の月額が88,000円未満である場合は、厚生年金保険の被保険者とならない。

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令2
7イ
 特定適用事業所に使用される者は、その1か月間の所定労働日数が同一の事業所に使用される通常の労働者の1か月間の所定労働日数の4分の3未満であって、当該事業所に継続して1年以上使用されることが見込まれない場合は、厚生年金保険の被保険者とならない

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2
7ウ
 特定適用事業所でない適用事業所に使用される特定4分の3未満短時間労働者は、事業主が実施機関に所定の申出をしない限り、厚生年金保険の被保険者とならない。

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2
9D
 特定適用事業所以外の適用事業所においては、1週間の所定労働時間及び1か月間の所定労働日数が、同一の事業所に使用される通常の労働者の1週間の所定労働時間及び1か月間の所定労働日数の4分の3以上(以下「4分の3基準」という)である者を被保険者として取り扱うこととされているが、雇用契約書における所定労働時間又は所定労働日数と実際の労働時間又は労働日数が乖離していることが常態化しているとき、4分の3基準を満たさないものの、事業主等に対する事情の聴取やタイムカード等の書類の確認を行った結果、実際の労働時間又は労働日数が直近6か月において4分の3基準を満たしている場合で、今後も同様の状態が続くことが見込まれるときは、4分の3基準を満たしているものとして取り扱うこととされている。(発展)

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2
7エ
 特定適用事業所に該当しなくなった適用事業所に使用される特定4分の3未満短時間労働者は、事業主が実施機関に所定の申出をしない限り、厚生年金保険の被保険者とならない。

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7.資格喪失(14条) 法改正(H27.10.01)
 「被保険者は、次の各号のいずれかに該当するに至った日の翌日(その事実があった日に更に資格を取得したとき、前条に該当するに至ったとき、又は第5号に該当するに至ったときは、その日)に、被保険者の資格を喪失する」
1  死亡したとき    翌日
2  その事業所又は船舶に使用されなくなったとき   翌日
 ただし、同日に資格取得等があったときは、当日(同日得喪)
3  任意適用事業所の取消しあるいは、任意単独被保険者の資格喪失の認可があったとき
4  適用除外の規定に該当するに至ったとき
5  70歳に達したとき  当日
⇒資格の得喪は事業所一括の認可がない限り事業所単位で行われるから、A社のB支店からC工場に転勤になったときは、転勤した日にB支店では資格喪失、C工場では資格取得となる。
 被保険者の種別の変更に係る資格の得喪(15条)法改正(H27.10.01新規)
 「同一の適用事業所において使用される被保険者について、被保険者の種別(1号厚生年金被保険者、2号厚生年金被保険者、3号厚生年金被保険者又は4号厚生年金被保険者のいずれであるかの区別をいう)に変更があつた場合には、前2条の規定は、被保険者の種別ごとに適用する」
⇒同じ適用事業所内であっても、たとえばフルタイムの地方公務員であった者がパートタイムとなり共済組合員でなくなった場合は、3号から1号に種別変更となり、同日での3号喪失・1号取得の手続きが行われる。
 なお、異なる適用事業所間の移動であれば、従来からも、同じ種別であっても同日での資格喪失・取得の手続きが行われる。(たとえば、A社のB支店で1号厚生年金被保険者があったものが、A社のC工場に異動になった場合は、事業所の一括が認可されてない限り、同日での資格喪失・取得となる)
 異なる被保険者の種別に係る資格の得喪(18条の2)法改正(H27.10.01新規)
 「2号厚生年金被保険者、3号厚生年金被保険者又は4号厚生年金被保険者は、13条(資格取得)の規定にかかわらず、同時に、1号厚生年金被保険者の資格を取得しない」
⇒同時に2以上の適用事業所に勤務している2号、3号、4号いずれかの厚生年金被保険者が、1号厚生年金被保険者の資格を満たしたとしても、1号被保険者にはなれない。
 「同2項 1号厚生年金被保険者が同時に2号厚生年金被保険者、3号厚生年金被保険者又は4号厚生年金被保険者の資格を有するに至つたときは、その日に、当該1号厚生年金被保険者の資格を喪失する」 
⇒同時に2以上の適用事業所に勤務している厚生年金1号被保険者が、他の2号、3号、4号いずれかの被保険者の資格を満たしたときは、1号被保険者の資格は喪失となる。
⇒同時に2以上の適用事業所に勤務していて、
・それぞれの事業所で厚生年金1号被保険者となることはあり得る。
・1つの事業所では厚生年金2号被保険者、別の事業所では厚生年金3号被保険者になることはあり得る。
11
10
D
 適用事業所に使用される70歳未満の被保険者が、70歳に達したときは、その翌日に被保険者の資格を喪失する。

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5ウ
 適用事業所に使用される70歳未満の被保険者が70歳に達したときは、それに該当するに至った日の翌日に被保険者の資格を喪失する。(11-10Dの類型)

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27
2E
 被保険者(高齢任意加入被保険者及び第4種被保険者を除く)は、死亡したときはその日に、70歳に達したときはその翌日に被保険者資格を喪失する。(11-10Dの類型)

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14
1B
 任意適用事業所の取消しが認可された事業所において、70歳未満の被保険者であった者のうち取消しの申請に同意しなかった者は、事業主の同意がなくとも、引き続き被保険者となることができる。
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3
7D
  第1号厚生年金被保険者が同時に第2号厚生年金被保険者の資格を有するに至ったときは、その日に、当該第1号厚生年金被保険者の資格を喪失する。
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 同日得喪:60歳後に再雇用された者の被保険者資格の取扱い」 法改正(H25.04.01)通達(H25.01.25保保発0125の第1号他)、法改正(通達(H8.4.8保文発269、庁文発1431、H22.09.01改)
 「一旦退職した者が1日以上の空白があり 再雇用された場合は、
 健康保険法及び厚生年金保険法においては、一定の事業所に使用される者が事業主との間に事実上の使用関係が消滅したと認められる場合にその披保険者の資格を喪失するものと解されてい る。
 従って、同一の事業所において雇用契約上一旦退職した者が1日の空白もなく引き続き再雇用された場合は、退職金の支払いの有無又は身分関係若しくは職務内容の変更の有無にかかわらず、その者の事実上の使用関係は中断することなく存続しているので、被保険者の資格も継続する。
 ただし、60歳以上の者で、退職後継続して再雇用される者については、使用関係が一旦中断したものと見なし、事業主から被保険者資格喪失届及び披保険者資格取得届を提出して差し支えないこととする」
⇒「60歳以上で、退職後継続して再雇用される場合は、同日得喪の扱いにより、
 標準報酬月額は3か月経過後の随時改定ではなく、再雇用直後の資格取得時決定により変更可能。
 厚生年金保険及び健康保険の被保険者資格に係る雇用契約又は任用が数日空けて再度行われる場合の取扱いについて 通達(H26.01.17保保発0117第2号、年管管発0117第1号)
26
9D
 有期の雇用契約が数日の間を空けて再度行われる場合、雇用契約の終了時にあらかじめ、事業主と被保険者との間で次の雇用契約の予定が明らかであるような事実が認められるなど、就労の実態に照らして事実上の使用関係が中断することなく存続しているものと判断される場合には、被保険者資格は喪失しない。
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26
10
E
 60歳を定年とする適用事業所における被保険者が、定年退職後も引き続き再雇用されるときは、定年退職した時点で特別支給の老齢厚生年金の受給権を有していない場合であっても、使用関係が一旦中断したものとみなし、当該適用事業所の事業主は、被保険者資格喪失届及び被保険者資格取得届を提出することができる。
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