S04

発展講座 労働者災害補償保険法

 通勤災害の認定

KeyWords   通勤とは、通勤災害の認定(通勤による就業に関し) 続きはこちらをrousai4A.htm

 通勤災害は昭和48年の労災保険法改正(12月1日施行)により実現した。もともと、労基法にいう事業主の災害補償義務には該当しないが、「通勤災害の発生状況及び通勤と業務との密接な関係等にかんがみ、業務災害の場合に準じた保護を与えることが適切である」との考え方に基づく。
 平成18年度からは、法改正により、通勤災害の対象範囲が広がった。要注意である。
 
1.通勤とは(7条2項)
 「通勤とは、労働者が、就業に関し、次に掲げる移動を、合理的な経路及び方法により行うことをいい、業務の性質を有するものを除くものとする」
@  住居と就業の場所との間の往復
A  厚生労働省令で定める就業の場所から他の就業の場所への移動
B  第1号に掲げる往復に先行し又は後続する、住居間の移動(厚生労働省令で定める要件に該当するものに限る)
  
 厚生労働省令で定める就業の場所
@  労災保険関係が成立している適用事業所、暫定任意適用事業に係る就業の場所
A  特別加入により労働者とみなされる者にかかる就業の場所
B  その他、前2号に類する就業の場所
 注 第1の事業場から第2の事業場への移動中の災害については、第2の事業場の賃金に基づいて給付基礎日額を計算し、第2の事業場の保険関係により処理される。
 つまり、第2の事業場について労災の保険関係が成立していないといけないのは当然であるが、この条項は、第1の事業場についても保険関係が成立していないといけないことを意味する。
 厚生労働省令で定める要件(施行規則7条)
1. 転任に伴い、転任直前の住居と就業の場所との間を日々往復することが距離等を考慮して困難となつたため住居を移転した労働者であつて、次のいずれかに掲げるやむを得ない事情により、配偶者と別居することとなつたもの。
@  配偶者が、要介護状態*1にある労働者又は配偶者の父母又は親族*2を介護すること。
A  配偶者が、学校等に在学し、保育所若しくは幼保連携型認定こども園に通い、又は職業訓練を受けている同居の子(18歳到達年度末までの子)を養育すること。
B  配偶者が、引き続き就業すること。
C  配偶者が、労働者又は配偶者の所有する住宅を管理するため、引き続き当該住宅に居住すること。
D  その他、配偶者が労働者と同居できないと認められる@からCまでに類する事情

2.転任に伴い、当該転任の直前の住居と就業の場所との間を日々往復することが当該往復の距離等を考慮して困難となつたため住居を移転した労働者であつて、次のいずれかに掲げるやむを得ない事情により、当該転任の直前の住居に居住している子と別居することとなつたもの(配偶者がないものに限る)
@  当該子が要介護状態にあり、引き続き当該転任の直前まで日常生活を営んでいた地域において介護を受けなければならないこと。
A  当該子(18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子に限る)が学校等に在学し、保育所若しくは幼保連携型認定こども園に通い、又は職業訓練を受けていること。
B  当該子が労働者と同居できないと認められる@又はAに類する事情

3.転任に伴い、当該転任の直前の住居と就業の場所との間を日々往復することが当該往復の距離等を考慮して困難となつたため住居を移転した労働者であつて、次のいずれかに掲げるやむを得ない事情により、当該転任の直前の住居に居住している当該労働者の父母又は親族(要介護状態にあり、かつ、当該労働者が介護していた父母又は親族に限る)と別居することとなつたもの(配偶者及び子がないものに限る)
@  当該父母又は親族が、引き続き当該転任直前まで日常生活を営んでいた地域において介護を受けなければならないこと。 
A  父母又は親族が、労働者と同居できないと認められる@に類する事情

4.その他前3号に類する労働者
 *1:「要介護状態とは負傷、疾病又は身体上若しくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態」
 *2:「親族とは、祖父母、孫、兄弟姉妹」
 通勤による災害(H18.03.31基発0331042)
 
「通勤と相当因果関係のあること、つまり、通勤に通常伴う危険が具体化したことをいう」
@具体的には、通勤の途中において、自動車にひかれた場合、電車が急停車したため転倒して受傷した場合、駅の階段から転落した場合、歩行中にビルの建設現場から落下してきた物体により負傷した場合、転倒したタンクローリーから流れ出す有害物質により急性中毒にかかった場合等、一般に通勤中に発生した災害は通勤によるものと認められる。
 Aしかし、自殺の場合、その他被災者の故意によって生じた災害、通勤の途中で怨恨をもってけんかをしかけて負傷した場合などは、通勤をしていることが原因となって災害が発生したものではないので、通勤災害とは認められない。
 就業に関し
 「往復行為が業務に就くための移動(出勤)又は業務を終えたことにより行なわれる移動(退勤)であることを要する。つまり、通勤と認められるには、移動行為が業務と密接な関連を持って行なわれることを要する」
 ただしたとえば、事業主の呼び出しによる移動など、業務そのものあるいは業務の一部とみなされる移動であれば、通勤災害ではなく業務災害になりうる。
⇒ このたびの改正で、自宅と会社間の往復行為だけに限らなくなったが、たとえば単身赴任先と自宅との間の移動であっても、通勤日当日あるいはその前日(翌日)などに制約される)
注 寝過ごし、ラッシュ時間帯を避けるための早出などは就業との関連性があるのでOK。(S48.11.22基発644)
注 早退(S48.11.22基発644)
 「所定の就業時間終了前に早退するような場合であっても、その日の業務を終了して帰るものと考えられるので、就業との関連性を認められる」
注 休憩時間中の帰宅、出社はOK。(S48.11.22基発644)
注 事業場施設内でのサークル活動など (S4811.22基発644)
 「業務の終了後、事業場施設内で、囲碁、麻雀、サークル活動、労働組合の会合に出席した後に帰宅するような場合には、社会通念上就業と帰宅との直接的関連性を失わせると認められるほど長時間 となる場合を除き、就業との関連性を認めても差支えない」
 住居
 「労働者が居住して日常生活の用に供している家屋等の場所で、本人の就業のための拠点となるところをいう」
 別の部屋を借りて早出や深夜帰宅時には利用する、単身赴任先にも住居を借りる場合などは、自宅と含めて両方が住居。ストや台風時などで一時的にホテル等に泊まる場合は、そのホテル等が住居。
 詳しくは、通達(S48.11.22基発644)を 
 合理的な経路及び方法
 「一般に労働者が用いるものと認められる経路及び手段等をいう。鉄道、バスなどの公共交通機関の利用、自動車、自転車等の使用、徒歩など、通常用いられる交通方法は、当該労働が平常用いているか否かにかかわらず、一般に合理的な方法と認められる」  

2-1 通常通勤の途中で行うささいな行為は通勤中とみなされる。
@労働者が通勤の途中において、
 ・経路の近くにある公衆便所を使用する、帰途に経路の近くにある公園で短時間休息する、経路上の店でタバコ、雑誌等を購入する、駅構内でジュ−スの立飲をする、経路上の店で渇きをいやすため極く短時間、お茶、ビ−ル等を飲む、経路上で商売している大道の手相見、人相見に立ち寄って極く短時間手相や人相を見てもらうなど。
A社会通念上通勤に通常付随する行為
 ・電車の運行間隔が大きい為、その間だけ本屋にたちよる、ショ−ウインドを観賞する、発車時刻を待つ間だけパチンコをするなど
⇒ 長時間はだめ。   
2-2 逸脱・中断に該当しないもの(その間は通勤とは見なされないが、復帰すれば、その後は通勤となる)
(1) 日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定める行為は次の通りとする」(施行規則8条)
@  日用品の購入その他これに準ずる行為
A  職業能力開発促進法に規定する公共職業能力開発施設において行われる職業訓練(職業能力開発総合大学校含む)、学校教育法1条に規定する学校において行われる教育その他これらに準ずる教育訓練であって職業能力の開発向上に資するものを受ける行為
B  選挙権の行使その他これに準ずる行為
C  病院又は診療所において診察又は治療を受けることその他これに準ずる行為
D   要介護状態にある配偶者、子、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹並びに配偶者の父母の介護(継続的に又は反復して行われるものに限る)
 注1 「日用品の購入その他これに準ずる日常生活上必要な行為とは、帰途で惣菜等を購入する、独身労働者が食堂に食事に立ち寄る、クリ−ニング店に立ち寄る、理・美容のため理髪店又は美容院に立ち寄るなどがこれに該当する」
(2) 「やむを得ない事由により行うため」とは、日常生活の必要から通勤の途中で行う必要のあることをいい、「最小限度のもの」とは、当該逸脱または中断の原因となった行為の目的達成のために必要とする最小限度の時間、距離等をいうものである「(S48.11.22基発644)
2-3 逸脱・中断に該当するもの(その間およびそれ以降、通勤とはみなされない)  
 通勤の途中で麻雀を行う、映画館に入る、バ−、キャバレ−等で飲酒する、デ−トのため長時間にわたってベンチで話し込んだり経路からはずれる、経路からはずれ又は門戸をかまえた観相家のところで、長時間にわたり、手相、人相等をみてもらう場合など。
⇒ 長時間であればだめ。 

 
3.通勤災害の認定
3.1 通勤による
3.1.1 ひったくり(S49.3.4基収69)
 「被災労働者は、当日午後6時5分ごろ業務を終え、午後6時10分頃退社し、地下鉄、私鉄を乗り継ぎ、自宅最寄りの駅で下車して徒歩で帰宅する途中、駅から400メートル程の道路上にさしかかったところ、 後方から進行してきた自動車(道路の左側に停車していて、被災労働者が通り過ぎた直後に発進したもの)によりにより、ハンドバックと革袋をひったくられ、その際、当該自動車に接触、転倒して負傷した。被災現場は、駅から徒歩で約5分の地点の道路上で、5メートル位手前に水銀灯が一本立っているが、周りはホウレン草畑であり、左側の奥に農家が一軒あるだけで夜は非常に寂しい場所であった」
 「回答 通勤災害。
 大都市周辺の寂しいところに住居を有し、かつ午後8時30分頃という時簡に退勤する場合、その途上で「ひったくり」にあうことは、一般に発生しうる危険である。また、「ひったくり」の場合に、自動車による接触、転倒負傷することも一般にあり得ること。すなわち、通勤に通常伴う危険が具体化したものと認められる」
3.1.2 美容院立ち寄り時に山崩れ
 「被災当日、K地方は集中豪雨があり、被災労働者は道路が崩壊の恐れがあること、姉Sが経営するK美容室の裏のがけ崩れの危険もあるので、いっしょに早く帰ろうと思い、上司の許可を得て、午後4時30分早退し、自家用自動車を運転し帰途についた。
 勤務先から1.4km離れた通勤経路上にあるK美容室に、午後4時35分頃到着、美容室前の通路が駐車禁止になっているため、前の空地に停車、そこから歩いて美容室に入って間もなく(約4,5分)、裏の地山の一部が崩壊し、美容室の建物は全壊し、その際姉とともに建物の下敷きとなって即死した」
 「回答 通勤災害。
 マイカー通勤者が、通常、退勤途中において通勤経路上にある美容院に立ち寄り、姉を同乗させ帰宅するために待つ行為は、通勤の中断に該当する(自分の美容のためではないため)。よってその後は、通勤とは認められない。しかし、被災当日についてだけいえば、集中豪雨のため道路が崩壊する恐れがあったこと、美容院の裏のがけ崩れの危険性から姉を同乗させて帰宅しようと早退していること、災害が美容室に入った直後(約4,5分)に発生していることなどを考慮すると、一般に労働者が通勤の途中で行なう「ささいな行為」として取り扱うのが相当である。
 次に、本件災害が「通勤」によるかどうかであるが、この通勤経路及び美容院は「シラス」と呼ばれる、雨に対しては極めて軟弱な土質の上に盛り土をした崖下にあり、一般にこのような場所を通勤する労働者にとっては、雨が降れば常に土砂崩壊による災害を蒙る危険が内在しているといえる。よって、本件は通勤に伴う危険が具体化したものと認められる」(S50.1.17基収3680)
3.1.3 大雨のため浸水した道路を徒歩で帰る途中
 「被災労働者Fは、所定の勤務を終了後、バス・電車でS駅に着き、駅の自転車預かり所に立ち寄ったが、集中豪雨のため近くの河川が氾濫して道路に浸水しているため、自転車での退勤が不可能と判断したのか、徒歩で帰ることにした。Fの災害は、水深50センチメートルの道路を通るのに周辺は田んぼばかりで建物がないため、道路沿いに立っている電柱を頼りに進み、路肩のくぼみに足をとられて溺死したものと推定された」
 「回答 通勤災害。
 通勤災害とは、通勤に通常伴う危険が具体化したものと認められる場合をいい、天災地変による災害の場合には、たとえ通勤途上発生したものであっても、一般には「通勤による」とは認められない。
 しかしながら、本件の場合、被災した道路は通常の通勤経路であり、その浸水も50センチメートル程度で歩行不能というほどではなかった、他の経路はさらに浸水の程度が大きいと推定されたこと、同僚もFとは少し遅れて同じ道路を通行していることなどから、その経路を通行したことには合理性が認められる。
 また、当該道路は農道を改良したもので、その路肩は浸水する以前から約5メートルにわたって崩れており、特に危険標識もなかったことから、この道路を通るものにとっては、崩れた路肩から足をすべらせて災害を蒙る危険があったと考えられること、被災当日は浸水のため道路の状況がはっきりわからなかったこと、などから通勤に通常伴う危険が、たまたま発生した大雨を契機として具体化したものと認められる」(S50.4.7基収3086)
⇒ 天災地変ではなく、普段から危険な状態にあったものが、たまたまの大雨によりその危険性を増したと認定された。
3.1.4 クラクションが原因で射殺
 「被災者は業務終了後、車で退勤の途中、午後5時25分頃自宅を目前にしたところで、前に自動車が停滞していたので、その発進を促すようにクラクションを2回鳴らしたところ、被災者の車の1台おいた前に停車していた乗用車を運転していた男に文句をつけられ、男が所持していたピストルで射殺された」
 「回答 通勤災害。
 自動車通勤に通常付随する行為(クラクションを鳴らす行為)が原因となって発生したものと認められる」(S51.12.13基収1032)
3.2 就業に関する
3.2.1 労働組合用務後の帰宅
 「被災労働者は、所定労働時間終了後、残業を2時間した後、引き続き労働組合の会計の仕事を一人で会社内の自分の机で午後8時10分頃まで約1時間25分行なった後、自分の通勤用バイクで帰宅途中、道路上に飛び出してきた野犬と接触し、転倒して負傷した。帰宅の際にとった経路は通常通勤に利用している経路であった」
 「回答 通勤災害。
 本件の組合用務に要した時間は、就業との関連性を失わせると認められるほど長時間とはいえない」(S49.3.4基収317)
⇒ 組合用務は就業とは関係ない。しかしおおむね2時間程度の会社内での私用なら認められるようだ。
3.2.1'
 「被災労働者は、被災当日の所定勤務が終了した後、引続き自分の机上で労働組合の用務を青年婦人部長ととともに、午後5時5分から午後7時10分までの2時間5分行なった後、会社を出て通常の通勤経路を自宅に向かって歩行中、対向車に接触され負傷した」
 「回答 通勤災害。
 業務終了後、当該事業場施設内に滞留した時間(2時間5分)から判断した場合、一般的には、その後の帰宅行為には就業関連性が失われたものといえるのであるが、本件のように就業との関連性が失われたといえる時間(2時間程度か?)を超えている時間がきわめてわずかであり、かつ、滞留事由に拘束性、緊急性及び必要性があり、また、事業主が事業場施設内において組合用務を行なうことを許可しているなどの要件を考慮すれば、帰宅行為に就業関連性を認めるのが妥当である」(S49.11.15基収1881)
3.2.2 昼休みに帰宅する途中(S49.5.27基収1371)
 「マイカー通勤をしている被災労働者が、昼休み時間(50分間)を利用して勤務先で食事を取った後、近くの歯科医院へ治療にきていた妻子を自宅まで送ろうとして、勤務先の駐車場から妻子の待っている場所に赴く途中、鉄道の踏み切りにて急行電車と衝突し、即死した。なお、経路はいつも利用している通勤経路であり、所要時間は約15分程度であった」
 「回答 通勤災害ではない。
 被災労働者が自宅へ向かった行為は、その目的から見て、就業との関連性のないまったく個人的な行為である」(
⇒ 昼食を食べに自宅に帰るのならOKであったはず。本件は、食事とは関係なく単なる送り迎えをしたものである。
3.2.3 ライトの消し忘れに気づいて引き返す途中」(S49.6.19基収1739)
 「被災労働者は、出勤のためマイカーで自宅を出発し、会社の北側にある駐車場に車を置き、徒歩で100メートル先にある会社に出勤し、所属職場で備え付けのカードラックにより出勤の表示をした後で、出勤してきた同僚から、車のフォグライト(前照灯)が点灯したままになっているのを知らされたので、直ちに同僚の自転車を借りて駐車場に引き返す途中、門を出て市道を横断する際、左側から走行してきた軽自動車にはねられ負傷した」
 「回答 通勤災害。
 通勤は、一般には事業主の支配管理下にあると認めれる事業場構内(会社の門など)に到達した時点で終了するもの(よって、以降は業務災害の可能性あり)であるが、本件のようにマイカー通勤者が車のライト消し忘れなどに気づき、駐車場に引き返すことは一般にありうることであって、通勤とかけ離れた行為でなく、この場合、いったん事業場構内に入った後であっても、まだ時間の経過もほとんどないことなどから、通勤による災害として取り扱うことが妥当である」
3.2.4 業務終了後、会社施設で慰安会を行なった後
 「被災労働者たち(Eを除く)は夜勤で、夜勤明けの当日、職場のリクリエーション行事(出勤扱いではない)でK海岸へ潮干狩りにいくこととなっていたが、雨のため中止となり、当該行事のために用意した弁当の処分会を会社の食堂で行なうことになった。
 被災労働者たちは、午前6時終業後、入浴・着替えを済ませ、午前6時50分から開催された処分会に参加したが、処分会は開始後55分(午前7時45分)で閉会となった。
 K駅方面を経由して帰宅する被災労働者たちは、Eのマイカーに同乗して、市道を進行中、対向車と衝突して負傷した。経路は、通常の通勤経路であった。なお、Eは当日、休暇でリクリエーション行事に参加するため出社したが、就労はしていない」
 「回答 Eを除いて、通勤災害である。
 Eを除く被災労働者:当該帰宅行為は業務を終えたことにより行なわれたものである。時業務終了後、事業場内施設(食堂)で」行なわれた処分会に参加した時間も約1時間程度であり、就業と帰宅との直接的関連を失わせると認められるほど長時間ではない。
 Eについて:処分会は、会社主催ではあるが、参加することが労働者の任意とされているために、業務とはいえないリクリエーション行事に参加するため出社したものであり、休暇であり就業事実もないことから、当該往復行為に就業との関連性は認められない」(S49.8.28基収2533)
3.2.5 業務終了後会社でお茶の稽古をし、その後
 「被災労働者は、当日午後5時10分に業務を終えてから会社内の茶道室においてお茶の稽古に参加した。茶の稽古は午後7時30分頃に終了したので、更衣室で着替えをした後、午後8時頃退社し、通常の通勤経路を徒歩で帰宅する途中、会社から400メートルほどのところで暴漢に襲われて付近のブドウ畑にひきずりこまれたうえ、暴行殺害(死亡推定時刻午後8時頃)されたと推測され、翌々日死体となって発見された」
 「回答 通勤災害ではない。
 業務終了後事業場施設内においてサークル活動等に要した時間(稽古時間約2時間、着替え等の時間約30分)は、社会通念上就業と帰宅との直接関連性を失わせるほど長時間であって、その後の帰宅については通勤に該当しない」(S49.9.26基収2023)
⇒ もっと早く始め、着替え時間等も短くして7時過ぎに帰宅できるようにすればどうだったかな。
続きはこちらを